猫目漱石ぶろぐ~吾輩はにゃーである~

気まぐれで好奇心旺盛で飽きっぽい猫のようなオタク気質の筆者が興味のあることだけを発信する徒然日記。

【読書感想】多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ。

 

「第1回メンタル本大賞2021」において、大賞を受賞した一冊。

まずタイトルが惹きつけられるし、絵が可愛い。表紙の四コマがこの本の言いたいことをすべて凝縮してくれているような内容。(ゆえに、中身はこの表紙ほどのインパクトはなかったなという印象…(;^ω^))

本書は4部構成になっていて、

1.SNSのモヤモヤ

2.人間関係のモヤモヤ

3.職場のモヤモヤ

4.自分のモヤモヤ

に分かれています。

私自身、子供時代~高校生くらいまではわりと人の顔色伺って人に合わせて生活していたんだけど、ある時八方美人やお人よしな故に「猫目には何を言っても怒らない」というキャラ(今でいういじられキャラ)になってしまった時期があり、「私だって傷つくのにな。でも何も言わない、自己主張しないから舐められるんだ。お人よしは誉め言葉じゃない。自分が変わらなくては」と、ある日を境にきちんと嫌なものは嫌と言うようになり、随分気持ちが楽になりました。きっとあの頃のまま大人になっていたらこの本を読んで「わかるわかる!!」「これ、私の事じゃん!」ってなっていたであろう。

という事で、読書感想としては「私のこと!」っていう共感よりも「あー、そうだよね、こういう考えの方がラクだよねーわかるわー」っていう感想。

他人のキラキラしたSNS見て嫉妬する=見てるのは自分で嫌なら見なきゃいい。まさにそれだし、そもそもキラキラしてる部分しか見せないSNSでその人の何がわかるのかって話。職場だって友達じゃないし人間が5人以上集まれば大抵癖のある人や合わない人って出てくるわけで。こっちは平和に過ごしたいのにいきなりファイティングポーズ取ってくる奴とかいて本当迷惑。でも、その人の性格をそう簡単に変えることはできないし、変わってくれるかもなんて期待は絶望的なので、たとえ嫌な事言われても「あー嫌だなー。モヤるわー。でも相手は私がこんな思いしてる事これっぽっちも思ってないんだよなー。そう思うとこの貴重な時間をあいつの事考えるのもったいないな。いいや、忘れよ」って思うと気持ちがスンって楽になる。

この本では現代に起こりうるあらゆるパターンの人間関係の悩みについてどう気持ちを切り替えるかのヒントが4コマ漫画で描かれているので読みやすい。

どちらかというと高校生~社会人5年目までくらいの若い子の方がしっくりきそうな内容だけど、ついつい人の目が気になる、人から言われたことを気にしがち、自分に自信が持てない、職場に嫌な人がいるなど…当てはまる悩みを抱いている人は一度読んでみたら心が軽くなるような一冊です。

猫目はこのタイトルが気に入ったので職場で気に障る態度を取られて「あー、何あの態度、感じ悪っ!」って思った時に深呼吸して「私がカッカしてる時に今頃そんな気も知らずにあいつはパフェ食ってるんだな。悔しいから私も週末美味しいもの食べに行こう。その店探しでもするか」って気分を落ち着けております。

私が影響を受けた本、「嫌われる勇気」でおなじみのアドラー心理学でも「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」と唱えてるけど、本当その通り。

面倒くさいけど人と関わらずには生きていけないし関わる以上悩みはついてくる。ただ、自分次第で軽くも重くもできるなら極力軽くしたい。